朝からchatGPTと壁打ちしていました。
カムラックをスタートした頃と違って社会に出て活躍したいと望む利用者さん(障害をお持ちの方)が減ったように感じていることについて。
あの頃はもっとガツガツした利用者さんがいたよなぁと相談相手になってもらいました。
壁打ちの上導き出た答え
「障がい者で社会で活躍しようと思う人が15年前に比べて減ってきた背景」には、いくつかの社会的・制度的な要因が複合的に絡んでいます。
整理すると次のようになります。
1. 環境要因の変化
福祉サービスの充実と“安定志向”の増加
15年前に比べると、就労継続支援A型・B型、生活介護などの事業所数は大幅に増加しました。
その結果、「とりあえず通える場」「生活の場」は広がりましたが、一般就労や社会的挑戦を目指さなくても日常が維持できる 状況が整いました。
→ 安心感は増えたが、「挑戦して活躍したい」という気持ちが表に出にくくなった。
一般就労の壁が依然高い
合理的配慮や雇用率制度があっても、実際の職場は障害理解・業務設計が追いつかず、短期離職も少なくありません。
「挑戦しても報われない」経験が積み重なると、次第に最初から挑戦しない流れが強まります。
2. 経済・雇用の背景
非正規雇用の拡大
社会全体で正社員の割合が減り、安定したキャリアパスが見えにくくなった。障害者の場合、なおさら「頑張っても不安定」という認識につながる。
工賃・賃金格差の固定化
B型事業所の平均工賃はこの10年以上ほとんど改善せず月1〜2万円台。
→ 「働いても生活できない」という現実が、意欲を削ぐ要因に。
3. 社会意識の影響
“保護のまなざし”の強まり
社会は障害者を守ることを重視してきましたが、逆に「チャレンジしなくてもいい」「現状維持でいい」という雰囲気を生んだ面があります。
ロールモデル不足
社会で活躍する障害者の姿が身近に見える機会が少なく、「自分もやれる」というイメージが持ちにくい。
4. 本人側の心理
失敗体験による学習効果
就職や挑戦の場で挫折した経験を持つ人が、「また同じ思いをするくらいなら、現状でいい」と考えてしまう。
安心 vs. 挑戦のバランス
福祉サービスが「安心の場」を用意した一方で、挑戦するための伴走や成功体験が不足 → 挑戦より安心を選ぶ人が増えた。
まとめ
・制度は拡充され、安心して過ごせる環境は広がった。
・しかし同時に、挑戦して活躍する道のりは依然険しく、報われにくい。
・その結果、「社会で活躍しよう」と思う人が少なくなったように見える。
まとめると、
挑戦の意欲が減ったのではなく、挑戦が報われる環境がまだ整っていないなか、一般就労や社会的挑戦を目指さなくても日常が維持できる状況が先に整ってしまったというところかな。
なので表面的には「社会で活躍しようと思う人が減った」ように見えるが、障害者の「活躍したい気持ち」は潜在している。
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