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山口障害者職業リハビリテーション研究会 会長 松田信夫(山口大学教育学部)先生様より

先日オンラインで登壇の機会を賜りました、「山口障害者職業リハビリテーション研究会」会長の松田信夫(山口大学教育学部)先生よりお礼のメールを頂戴しました。

松田先生に私のブログで紹介させてもらいたいとお願いしましたところ快諾いただきました。

ありがとうございます。
引き続き今後ともよろしくお願いします。


以下、内容を転記します。


株式会社カムラック 
代表取締役 賀村 研 様
(Cc:山口職リハ研 役員様)


8月7日(土)の研修会では、極めてご多忙の中、心揺さぶる示唆に富んだご講話をいただきありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

今を去ること三年前、カムラックさんを見学させていただいた時、賀村様が「私は、福祉の勉強をしてこなくてよかったと思っています」と語られたことが今も私の記憶に鮮明に刻まれています。

私自身、「福祉」という言葉からこれまで無意識のうちに連想してきたイメージは、「この人たち(障がい者)を囲い、守る」という発想だったように思います。

戦前・戦後しばらくの間、この発想が社会から求められたことは事実であり、この存在意義はあったように私は捉えますが、ただそこには「社会で生きる人を育てる」という理念の弱い面があったように思います。

それゆえ、その後の時間の経過とともに、福祉的活動を通して利潤を得ようとする人間の台頭を許してしまったのかもしれません。

「障害者を集めれば利益が発生する」「働かずとも工賃や給与が手に入る」と捉える経営者や利用者の存在は、ここ山口県でもかねてより指摘されており、ここに警鐘を鳴らす先人もおられました。
数年前より、理念なき経営を続ける就労継続支援A型事業所が岡山県、広島県などで破綻し始めたのは記憶に新しいところです。

こうした状況下、賀村様は社会に向けて「障がい者は、戦力です。障がい者は人を支えられます。障がい者は、ぐんぐん成長する存在です。」と喝破しておられます。

そして、A型事業所の成功の秘訣としての、①商品にまつわる「強み」を有すこと、②「顧客(ファン)」をつかむこと、そして③福祉を「伴走」させること、以上の三原則は21世紀のA型経営の在り方として、私共のこれまでの常識を鮮やかに覆してくださいました。

福祉には「就労に向けて前に歩ませるための福祉」という大切な側面があることを再認識した次第です。

また、将来構想として、「企業の中に障がい者支援機能があたりまえにある時代にすべき」との賀村様の志にも大いに共感した次第です。

ご講話の直後、山口県内の特別支援学校の先生からの声が届きました。高等部の先生として、生徒の進路指導にもあたっておられる先生です。

「私たち支援者が、もしかすると障がい者をつくっていたのかもしれない。」

この言葉には、これまでの学校教育や進路指導の「常識」を今一度疑い、捉え直し、支援にあたっていこう、という前向きな決意があるように私には思われます。

この度のご講話に、学校教育関係者、福祉機関関係者、企業関係者、保護者も大きく啓発されたことと存じます。ありがとうございました。

 

さて台風9号が九州を通過し、中国地方に大雨を降らせています。被害が心配ですが、猛暑が少し弱まることを期待したいものです。ただ、うだるような暑さは続くかも知れません。お体にはくれぐれもお気をつけください。

今後ともどうかよろしくご指導ください。
この度はありがとうございました。

山口障害者職業リハビリテーション研究会 会長 松田信夫(山口大学教育学部)

 

(※オンライン登壇につき写真はイメージです)


 

 


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