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インクルーシブ デザイン マジック

インクルーシブ(すべてを含む、除外しない)という言葉は、社会福祉、障がい者教育だけに使われる用語ではありません。
今からの世界を変えていくキーワードです。
インクルーシブは、不思議な力を秘めた魔法の言葉です。

そのインクルーシブとデザインが結びつくとその魔力は一層不思議な働きをするのです。
私は、その力をインクルーシブデザインワークショップで目のあたりにしました。


突然ですが、ここで質問です。
タイプライターは、誰が発明したかご存知ですか?
また、どうして生まれたかご存知ですか?



タイプライターは、Pellegrino Turri(イタリア)が、1801年目の悪い恋人のために作りました。
彼の恋人は、タイプライターのおかげで、ペレグリノにたくさんのラブレターを書くことができるようになりました。
How romantic!!

そして、タイプライターは、文字の書けない人々のために改良されていきました。
やがて、現在ではコンピューターキーボードに変身し、世界中の人々が使っているのです。
これが、インクルーシブデザインの原型です。

インクルーシブデザインの研究・実践の一人者であるJulia Cassimさんは、「障がいとは、多くの人が考えるようなネガティブなものではなく、デザイナーにイノベーションを起こさせるパワフルなもの。不可能と思える状況を変えるもの(TED)」と語っておられます。

幸運にも私は、そのインクルーシブデザインワークショップにデザインパートナーとして参加することができました。
ワークショップは、四つのグループに分けられたデザイナーの中に、デザインパートナーが(その時は障害のある)が一人加わり行われました。

私の加わったグループには、日本、中国、韓国、フランス、ドイツの様々な分野のデザイナーの方がおられました。
まず、デザイナーは、「私」を理解しようとします。
私の生きている世界、ライフスタイル、願望、過去に経験してきたことなど……

インクルーシブデザインは、分かち合うプロセスを大切にします。
デザイナーは、私と一緒に道を歩き、お店を回り、買い物し、カフェでお茶を飲み、様々なことを分かち合っていきました。

ワークショップは4段階で行われ、デザインパートナーは、初回、最終回に参加します。
最終回は、グループがデザインしたものの発表でした。
デザイナーは、デザインパートナーそれぞれのことを思い、商品、サービスをデザインしていました。

デザインというと、私たちはファッション、建築、モノなど目に見えるものだけを考えてしまいますが、目に見えないものも含めてデザインされていました。
見えない心のバリアなど……

インクルーシブデザインには、世界の企業が今注目しています。
この魔法のキーワードから様々なものが生まれています。
フェラーリエンツォも、インクルーシブデザインプロセスを経て新しく誕生しました。

私は、これからの日本を変えていくのもインクルーシブという魔法の言葉ではないかと大学ワークショップに参加して感じました。
 

 

 


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