知っている方は知っているかと思いますが、実は私も、今回の福岡市長選挙への出馬を真剣に考えていました。
もしかしたら、このポスター掲示板に私の顔が並んでいたかもしれません![]()
私は福岡が大好きです。
もともとは愛媛県出身で、福岡に移住してきた人間ですが、今では福岡が私にとって大切な地元です。
だからこそ、福岡の未来や、介護・障害福祉業界が抱える課題を何とかしたいという思いがありました。
ただ、それだけではありません。
ちょっと変わった考え方かもしれませんが、私は今回の選挙を、「負けてもメリットのある選挙」だと感じていました。
もちろん、人によって事情も立場も違うので、あくまで私の場合です。
選挙期間中の約2週間、街中を回りながら、私たちの業界が抱える課題や、そこで働く人たちの思いを多くの市民の皆さんに直接伝えることができる。
普段、福祉の世界に関心のない方々にも、現場の実情を知っていただける。
仮に落選したとしても、挑戦したことを前向きに受け止めてくださる方もいるでしょうし、その経験や新たなご縁が、その後の仕事や業界の発展につながる可能性もある。
立候補に必要な供託金は240万円。
もちろん、選挙にはそれ以外にも費用がかかりますし、供託金は一定の得票数に達すれば返還される仕組みです。
ただ、経営者的な発想ですが、仮に1億円以上の広報・宣伝効果が得られるなら、挑戦する価値はあるのではないか。
そんな計算もしていました。
ただし、これはあくまで私なりの仮説です![]()
ところが、考えれば考えるほど、一つの大きな問題にぶつかりました。
落選した後の自分の姿は明るくイメージできるのに、当選した後の自分の姿が、どうしても具体的にイメージできなかったんです。
私は障害者雇用や介護・障害福祉については、それなりに経験も実績も積んできたつもりです。
しかし、市政はそれだけではありません。
経済、教育、子育て、都市開発、防災、交通、環境など、市民の生活に関わるあらゆる分野に責任を持たなければなりません。
今の私には、専門分野がまだまだ狭い。
そして何より、「もしかしたら市長になれるかもしれない」なんて考えていた自分自身が、あまりにも甘かった。
市長という仕事の責任の重さを考えれば、もっと謙虚であるべきだったと反省しています。
そして、家族や身内からの反対もありました。
さらに、私が出馬することで、すでに別の候補者を応援しようとしている知人や仲間たちを悩ませてしまう可能性もありました。
何より、ここで大切なことに気づきました。
「負けた後のメリット」を先に考えている時点で、本気で市政を担おうとしている候補者の皆さんや、その候補者に未来を託そうとしている市民の皆さんに失礼ではないか。
選挙は、自分や自社、業界の宣伝のためにあるものではありません。
市民の未来を託される、大きな責任を伴うものです。
そう考え、今回は出馬を見送ることにしました。
そして、仲間たちとも話し合い、もう一つの方向性が見えてきました。
市長になることだけが、市政を動かす方法ではない。
今回、新たに市長に選ばれる方に対して、私たちが持つ専門知識や現場の経験、そして全国につながる仲間たちの力を生かし、福岡市の介護・障害福祉政策をより良くするために協力していこう。
そんな考えに至りました。
行政だけでは見えない現場の課題があります。
一方で、現場の努力だけでは変えられない制度や仕組みもあります。
だからこそ、行政と現場がしっかりつながることが大切だと思っています。
政治家になることが目的ではない。
社会を良くすることが目的です。
そのために、自分がどの立場で、どんな役割を果たすことが一番いいのか。
今回は、そんなことを改めて考える良い機会になりました。
もちろん、今後も政治や行政には積極的に関わっていきたいと思っています。
福岡をもっと元気に!
そして、障害のあるなしや年齢に関係なく、誰もが安心して暮らし、働き、活躍できる街へ。
強くて優しい福岡を、皆さんと一緒につくっていきたいですね!![]()
今回の市長選挙に挑戦される皆さんの真剣な思いと、市民の皆さんの選択を大切にしたいと思います。
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