動機の再設定

私が福岡にIターンしたのは13年前。

妻が子育ては妻の故郷、福岡でやりたいという想いから東京を離れ移住しました。

福岡は誰もが活躍できる街、チャレンジできる街と勝手に思い込んでましたが実際は苦労しました。

家族や親戚にも心配や苦労をかけました。

外向きには福岡も良く見えているでしょう。

実際に福岡は良い街です。

ただ、軌道に乗るまではどこに移住しようが大変だと思います。

良い悪いは置いておき、移住当初最初に声をかけてくれる方は皆ネットワークビジネスの方々でした。

喫茶店やファミレスに呼ばれてはDVDを見せられたものです。

そんな私を拾ってくれた社長がいました。

今は亡くなっています。

その社長は私にその会社の未来を託してくれました。

賀村を将来の経営幹部にと会社に遺言を残してくれました。

しかしながら私の力不足によりその会社では社長の想いを実現することはできませんでした。

逆に解雇されることになります。

社長の未来像はシンプルなものでした。

ピラミッド構造の下請け体質の経営から、『世の中から必要とされる会社』になろう。

社員がどんどん独立してファミリー企業間で支え合い共存共栄できる組織になろうと。

そして私はその会社の在籍時に却下された事業計画をもとに独立して会社を設立するのです。

それがカムラックであり今のカムラックグループです。

私の会社は社長の想いに近からずも遠からずな会社になれたでしょうか。

今では資本関係ある無しに関わらず、志共にする仲間企業と共に未来創造に取り組む活動もできています。

カムラックグループは地域で活躍したい色々な方々が活躍できる仕組みや場所を創造するプラットフォーム事業だと考えています。

私が移住時に苦労した経験もありますが、移住者だけでなくその地域の高齢者、子育てママさん、シングルマザー、障害者、etc.

そういった方々も地域や社会を支える戦力となり、皆地域経済を活性化させる主人公になってもらいたい。

そんな想いで事業をやっています。

世間ではカムラックは障害者就労支援と思われている方が多いと思いますが、IT事業やエンタメ事業、飲食事業と事業の幅を広げる中でそういった方々の活躍の場を創っていると思ってください。

もっというと各業界を盛り上げるために新たな戦力を送り出してしている企業なのです。

と、ここまではある意味カムラックグループ単体で実績や事例をつくることは可能ですしこれからも増やしていくでしょう。

あわせて今後はこれまでに得た就労継続支援事業の資産を全国の就労支援事業者に提供しながら業界の底上げや未来創造に貢献していきたいとも思っています。

しかしながら一企業、一業界だけでは変えれないものもあります。

それが今の社会です。

行き過ぎた資本主義は多くのものを犠牲にしてきました。

多くの分断を産みました。

一番の分断は実体経済と金融経済でしょう。

そして多くの方々は実体経済にいます。

仕事やコミュニティで汗を流し、人や地域、社会から「ありがとう」と感謝される方たちが報われない社会。

それが今の実体経済です。

私達カムラックグループがいくら障害者の方達を社会に送り出してもそこは実体経済なんです。

私達の子ども達も同じです。

多くの方が頑張っても報われない社会に存在しているのです。

全て金融経済にいる少数派に搾取される社会なんです。

これを変えるためには今の資本主義社会を変える必要があります。

もしくは共感資本主義などの新たな選択肢を用意する必要があります。

岸田総理も新たな資本主義と言われましたね。

誰が創るのでしょう?

そこには大きなコミュニティと組織が必要だと考えています。

皆さんが入られているコミュニティで新たな資本主義を本気で作ろうとしている会はありますか。

世の中の新たな選択肢を本気で考えて仲間づくりをしているコミュニティはありますか。

私達の子ども、またその子どもみんなが幸せに暮らせる平和な世界を創るべく活動できるインフラはありますか。

経営実践研究会はその活動ができる一番近いコミュニティだと思っています。

ここは知り合いをつくる会ではなく、仲間をつくる会です。

仲間をつくるから組織づくりを学びます。

やりたい事は仲間に手伝ってもらう会です。

そして仲間のやりたいことを手伝う会です。

それが組織です。

この組織が資本主義に変わる新たな選択肢をつくり、皆幸せで平和な世界、30年後、50年後、100年後、300年後の未来を創っていくのです。

今朝はそんな動機の再設定の場を藤岡会長より与えていただきました。

カムラックグループの使命という軸が、経営実践研究会の大きな使命の中の軸に交わろうとしています。

カムラックでの私の活動が経営実践研究会のために、経営実践研究会での私の活動がカムラックのために、それが社会のため未来のために。

そんなことを考えさせられた時間でした。

この会は会員は増やしていませんが志は集めています。

集え‼︎ 志‼︎ ここに!!

#経営実践研究会