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福祉畑出身の方が就労継続支援A型事業を立ち上げて成功する可能性は正直言って厳しい

福祉畑出身の方が就労継続支援A型事業を立ち上げて成功する可能性は正直言って厳しい。
福祉のことは知ってても、経営経験や営業経験が無いからです。

A型事業所は利用者と雇用契約し最低賃金や各種保険、手当を支給します。
その財源は国から事業所に支給される訓練等給付金からではなく、事業所の売り上げ、すなわち外部収入から補う義務が定められているからです。

ということは、稼ぐ経営者じゃないとやってはいけないのです。

一般の会社でも稼ぐ会社になるには大変です。
起業して一年後、三年後、五年後に存在する会社なんて一握りです。

それを障がい者だけの社員構成で毎月売上と利益を上げ、きちんとお給料を支払い経営を維持していくことがどれだけ大変なことかなんて経営者やビジネスシーンで働かれてる方でしたらここまで読まれただけでも十分お分かりのことでしょう。

一部で流れているA型は儲かるとか、簡単とかはありえません。
全てデマです。

あれは障がい者を囲い、障がい者を短時間で雇用し、支払う給料をなるだけ抑えて訓練等給付金だけで運営する認可事業にあるまじき違反行為のみです。
これまではそれが許されてきたというか大目に見られてきたから出来たことです。
ですからA型は儲かるなんて噂も流れたんだと思います。

これからは行政も厳しくなりますのでそういったA型は淘汰される方向です。

私のところにも福祉畑出身の方が「障がい者の明るい未来のためにA型事業を立ち上げたい」と相談に来る方は少なくありません。

私が「どんな仕事するの?」と尋ねると、「カムラックさんみたいにITとかホームページとかバナーデザインとかやってみようかなと考えています」と言う。

・・・・・正直経営をナメてますね。。。

それを専門にしてきた経験者でも独立して軌道に乗せるのは大変なのに、ど素人がITでもやってみますと言って障がい者を囲い込みA型事業を立ち上げるなんで私から見たら大変恐ろしい事です。

でもそれが罷り通って来たから現在のA型事業の実態があるのです。

私の考えるに、A型事業を成功させるには一つしかありません。

既に軌道に乗っているビジネスをお持ちの経営者がその事業でA型事業を立ち上げる事です。
そこで働く社員が健常者から障がい者になる事で生産性や品質の低下はいっ時はあります。
ただ、私の経験上それは時間が解決してくれます。
障がい者社員をきちんと仕事のパートナーとして向き合えば必ず乗り越えてくれるはずです。

福祉畑出身の方はそういうところでまず働けばいいのです。
そこで経営や営業を覚え独立するのなら私も安心して応援できます。


私は既に軌道に乗っているビジネスをお持ちの経営者がこの事業に多く参入することが今後の改革の鍵になると考えています。
経営者だって初めてすること、ましてや社員のほとんどが障がい者の会社でスタートすることはとても不安です。
その時に福祉畑の方の協力が必要なんです。

餅屋と餅屋が共存し、お互いの強みを活かし、共に共栄していくことが障がい者の社会進出、活躍社会の重要なポイントなんです。

そしてそれがCSVです。


 

 

 


上記、移行支援バナーは、移行支援事業所の利用者が制作しました。

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