初心者向けのワインって何がいい?
今回は、初心者向けのワインには何がいいかというお話をします。
ワインを自分で買って家で飲んでみたいけど、種類がありすぎてどれを選べばいいか迷う、ということがあると思います。
実際、どういう風に飲みたいかによって、オススメも変わってきます。
どういう風に、というのは、「まずは有名産地のを飲みたい」とか「いろいろな産地のものを一通り飲んでみたい」とか「予算優先で一本何円以下」とか、そういう感じの話です。
「ディナーで家族と飲むから料理に合わせやすいワインを」とかもありますね。
初心者向けとしては、甘口で飲みやすい白ワインが多いドイツワインがいいとか、ワインごとの味を比べたいならブルゴーニュがいいとか、いろいろ言われてますが、食事と一緒に飲むということであれば甘口ワインはあまりお勧めしません。
最初はオーソドックスに「肉料理は赤ワイン、魚料理は白ワイン」で行った方がいいですが、甘口のワインはどちらかというとデザート向きだと言われていますから。
更に、飲みやすさで言うと白ワインかライトボディの赤だろうと思うので、和食や魚のムニエルなら辛口の白、揚げ物や肉料理などの洋食ならライトボディの赤で試してみてください。
それで言うと、天ぷらにも合うボジョレー・ヌーヴォーというのは、確かに初心者向けのワインとしては向いている方なのです。
最後の最後は直感になりますが、お店の人に聞いたり説明書きを見たりしたら、ある程度は絞れると思います。
私自身は、ヌーヴォー以外でヴィンテージ(ブドウの収穫年)入りのワインを自分で買った経験としては、ボルドーの赤ワイン、店長おすすめ五本セットというのをネットで買ったのが最初です。
何でボルドー? と言われると、最初は有名産地のワインを飲みたかったというのと、ブルゴーニュは当時からすでに一本1000円越えが普通なくらい高かった、という、身もふたもない事情によります。
あと、そのネットショップの店長がワイン関係の資格持ちの人だったので、多分そんなに間違いはないだろうと。
買ったのがクリスマス目当てで、家で飲むとなればメイン料理はチキンなどの肉料理になりますし。
ワインの場合、最初の何本かは「生産者ごとの味の違いを実感する」意味で、同一地方の違う生産者のワインを続けて買ってみるのがいいと思います。
その方が産地ごとの味の違いも受け入れやすいと思いますから。
その場合、フランスのボルドーかブルゴーニュが外れがなくていいとは思いますが、スペインやチリもいいです。
イタリアワインはブドウの品種が多すぎて、初心者向けではないかもしれません。
同じ地方のものを三、四本買って飲んだ段階で、この地方のワインをもっと知りたいと思ったら更に買えばいいですし、違う地方のワインも飲んでみたいならそれを買えばいいと思います。
いろいろな産地のものを一通り飲んでみたいという人は、説明書きの詳しいお店で、食べようと思っている食事に合うワインを一本ずつ買うのもいいと思います。
意外なものに合うと書かれている場合が結構あるので、メニューを考えながら「この国/地域のワインはあんまり知らないな」と思った物を買うのがいいでしょう。
ネットショップでも、いろいろな国や地方のワインが混じったオススメセットがあるお店も多いので、それを買うのもいいですね。
基本的に、初心者のうちは「違うものを飲んでみる」のが良いと思っています。
ことワインに関しては同じ生産者でも年(ヴィンテージ)によって出来が違うので、前に買った生産者のワインの新ヴィンテージを買う、といった買い方もあります。
特に、同じ店で違うヴィンテージのワインが入ってきた場合、前のワインが好評だったと考えられるので、ある程度安心して買えます。
そして、特に気に入ったものがあれば自分もリピート購入する感じで、少しずつ自分の好みのワインを見つけましょう。
いずれにしても、お財布の中身と相談して、無理をしないことが大事ですね。